三沢基地航空祭2014に行ってきました!

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9月7日に開催された三沢基地航空祭に行ってきました。昨年に続いての連続参加ですが、昨年は台風の影響で機動飛行が殆ど見られなかったので、リベンジです。

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基地ゲートに入って直ぐにある「アメリカ軍 第35戦闘航空団」のモニュメント。8時半の開会式に合わせて向かいましたが、晴天のため人でいっぱい。開門前から行列ができているとのことで、この時点で場所取りは事実上終わっています。

今回は2度目なので、展示機中心に紹介します。まず最初は昨年展示数が少なかったアメリカ軍機からです。

アメリカ軍 展示機

今回の目玉は今年三沢基地に配備された無人偵察機「RQ−4 グローバルホーク」。グァム基地に配備されている機体が暫定配備されているものといわれています。

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長大な翼が高高度を長時間飛行する本気の特性を物語っています。盛り上がった機首部分には各種探査装備や衛星通信用アンテナなどが納められているということですが、無機的な感じが不気味です。何となくエイリアンの頭部を連想してしまいます。

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現職の自衛官の関心も高いようで、制服姿の隊員が熱心に見学しているのが印象的でした。無人機なので、ここにある機体も操縦はグァムで行っているのでしょうけど、理解しているつもりでも実際の距離を考えると不思議な感じがします。

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三沢基地に展開しているアメリカ海軍 第138電子攻撃飛行体 所属のEA−18G グラウラ− 電子戦機。EA−6Bの後継機ですが、昨年は展示してなかったので、今回が初見。ハードポイントの装備を見ないとFA−18E/Fと区別が付きません。

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韓国 烏山空軍基地から来たと思われる第25戦闘飛行隊 所属のA−10 サンダーボルト2 地上攻撃機。この機体も今回初めて見ました。生産終了から既に30年経っている機体ですが、湾岸戦争での活躍によって近代化が図られています。

低速での飛行安定性を重視した得意な機体形状と、地上支援に特化した機首の30mmバルカン砲が印象的な機体ですね。JU—87Gの現代版って言う感じで、好きな機体です。今回はコックピットの内部も見せてくれましたが、さすがに計器類はアナログが多かったです。

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機首の30mmバルカン砲。思わず素手で触っちゃいましたけど劣化ウラン弾を使ってるから放射能が心配? 太い砲口とライフリングを指でしっかり確認できたので、かなりの自己満足です。

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嘉手納基地に展開している第18航空団 第67戦闘飛行隊所属のF−15C/D イーグルです。恐らくは訓練移転をしている小松基地から飛来した機体と思われます。40年前の70年代に採用された機体ですが、近代改修により第4.5世代戦闘機と同等の能力を維持していると言われています。

アメリカ本国空軍では運用が終了し、現役の実戦部隊は在欧・在日アメリカ軍のみになっている模様。オーソドックスな設計ながら、現在でも古さを感じさせないデザインです。

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機動飛行に使われた、第35戦等航空団 第14戦闘飛行隊所属のF16CJ/DJ ファイティングファルコン。 エンジンやレ−ダーが換装された近代改修モデル。数から言えばアメリカ空軍の実質的主力機。F15と異なり充分な対地攻撃力を備えています。F35が配備されるまでは当分第一戦機ですね。

航空自衛隊展示機

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千歳基地 第2航空団201飛行隊所属のF−15J イーグル、現在も航空自衛隊の主力戦闘機です。機動飛行での垂直上昇力は素晴らしいの一言です。機動飛行終了後にそのまま千歳に帰っていきました。

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三沢基地に展開している第3航空団第3飛行隊所属のF−2支援戦闘機は、現在航空自衛隊の最新鋭機。F16をベースに日米共同で開発されましたが、一見シルエットは同じながら実際はほぼ別物。

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(画像上:F−2支援戦闘機 画像下:F−16CJ/DJ)
飛行中の下面から見るとF−2とF—16の違い(主翼のサイズと形状や大型化した機種等)がよく分かります。現在対艦ミサイルを4発搭載できる機体は,唯一無二の存在です。

模擬空戦では、対Gを考慮したコックピットやフライ・バイ・ワイヤ方式の操舵などによりF−15Jを凌駕する空中機動力があるとも言われています。さすがは、第4.5世代戦闘機ですね。青い海上迷彩が妙に格好良いので、個人的に好きな機種です。

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百里基地の第501飛行隊のRF4E偵察機。昨年も展示されていましたが、この迷彩塗装が一番ファントムらしく見えます。機首のバルカン砲がある部分にカメラが付いているので戦闘機改造のRF4EJではなく、当初からの偵察型RF4Eだと思います。災害時にいち早く現場の情報取得に飛び立っているので有名になりましたね。

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ブルーインパルス所属のT4 戦技研究機。ブルーインパルス用の専用機種でバードストライクに対応して風防などが強化されているようです。。早朝からの場所取りは、ブルーインパルスの展示飛行を最前列で見るためなんだそうです。地元でも絶大な人気でした。

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ブルーインパルスの展示飛行は生で会場内で観ると、その凄さが実感できます。編隊飛行の各機の間隔ひとつとっても、技量の高さが推測できます。一部は動画にしましたので、ご覧下さい。

陸上自衛隊展示機

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陸上自衛隊からは昨年に引き続き、OH−1、AH−1Sコブラ、UH−1が参加していました。晴天だったので、AH−1Sコブラの平面風防が光を反射し難いのに気がつきました。AH—64Dアパッチは今回も不参加なのが残念です。

地上展示機も興味深かったですけど、今回は晴天で飛行プログラムが全て行われた事が最大の収穫。やっぱり戦闘機の機動を生で観ると迫力に圧倒されますね。

近くに住んでいると騒音以外の何物でも無いでしょうけど、ターボジェットの高回転ファンの音やアフターバーナー点火の音は、F1レースとかに通じるモノがあります。本当に楽しめました。

三沢基地航空祭2014 機動飛行の動画はこちら

三沢基地航空祭2014 公式HPはこちら