VFC H&K MP5K GBB(JP. Ver.)
レビュー
VFCのMP5シリーズ第4弾として発売されたKは、MP5の短縮モデルとして知られていますが、実際スチール製アッパーフレームが新規パーツ(前作のSD3も同様)となっているので、バリエというには少し手が込んでいます。
何せこのアッパーフレームはスチールプレスと言うだけで嬉しくなるシロモノですが、実銃の22口径版MP5のフレームを流用しているとの話もありますので(以前BHでタニコバ氏から聞いた話)、気分は完全モデルガン?です。
スチール製だけで何故テンションが上がるかと言えば、モデルガンでは使用できなくなっている素材と言うことも大きいですが、何よりも強度があるために薄く作れるということでしょう。リアルなスカスカ感はダイキャストとかABSでは難しいですね。
外見のフロントサイト周りはMP5Kのイメージを印象づけた短縮されたアッパーフレームとバーチカルグリップで構成されていますが、コッキングレバーの前後を上手く短縮することでコッキング距離を変えていないのは流石です。実際このモデルを入手して比べるまでコッキングの距離も短くなっていると思っていました。
ある意味極限まで短縮しているのでレイルシステムとかを組み込むのはむずかしいでしょうね。そういう意味では古い世代(MP5自体の発売は1966年ごろ)のサブマシンガンを感じさせます。
ロアフレームはA4タイプの新型フレームになっていますが、バースト機能はありません。なのでMP5KA4ではなくMP5Kの新型という位置づけになります。MP5シリーズは派生型が多いので混乱するところです。
ちなみにこのロアフレーム後部には「Licensed Trademark of Heckler &Koch GmbH」と小さく入れられていますが、パッケージに大きくH&Kマークが入っている以外はマガジンハウジング右側面に小さく入っているだけなので,余り意味が無いような。実銃のある海外での販売を考えれば必要なんでしょうけどね。
ボルトオープン時のエジェクションポートがリアルです。先に書いたスチールフレームの薄さが最大に生かされている箇所だと思います。この状態からコッキングハンドルを手で叩いてクローズさせるときの音がたまりません。
残念なのは、フレームはスチールで強度的にも安心ですが、コッキングハンドル基部はダイキャストのようなので、余り頻繁にやると破損しそうで心配です。
お馴染みのピン3本を抜くだけで、ここまで分解することが出来ます。リコイルSPの交換はリコイルスプリングガイドのピンを外すだけで良いのですが、ボルトの分解が面倒。ボルト後部のイモネジとEリングを外した後、ボルト前部(銀色の部分を)時計方向に90度ねじることで外します。
外見のリアル差を優先した結果だとは思いますが、ボルトのメンテはかなり面倒です。折角、破損し易いローディングノズル等のパーツ提供が豊富なのに残念です。
ロアフレーム内部はまるで実銃のようです。パーツがパズルのように組み合わさっているので、問題が発生しないうちは分解する気になりません。G36やUMPにバースト機能がある(G36はオプション提供)のにMP5にないのも少し残念です。逆にMP5にだけセミオートverがあったのも不思議です。
GBBのトイガンに共通して気に入っている点がグリップの細さ。電動ガンから入ると太いグリップが当たり前になりますが、MP5の細いグリップは新鮮ですね(MP5は初期のJACやMGCも太かったと記憶しています)。
実射性能は中々のものですが、マガジンが細長いので、ガスの注入量にシビアな部分があります。特に生ガスを1回噴出させるとマガジンが冷えて暫くは使いものにならないので入れすぎには注意が必要です。
MP5のGBBの中ではリアルさなら断然のお奨めで、夏場の作動性も調子が良ければ1マガジンフルでこなせます。指切りバーストを基本で使う分には何も問題ありません。どうしても作動に拘るならマルゼン製、リアルさならVFCと割り切るのもありですね。
次のバリエとしてMP5PDW、アクセで15連ショートマガジンを出して欲しいです。
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