A.W. Cybergun デザート イーグル .50AE GBB レビュー

オススメ, レビュー

A.W. Cybergun デザート イーグル .50AE GBBが発売されたのは、2020年11月末。タナカのデザートイーグルが好評だったこともあり、新設計のザートイーグル 50AE GBBへの注目度は高かったようです。今回は試射も含めてA.W. Cybergun デザート イーグル .50AEを見ていきます。

A.W. Cybergunとは

Cybergun社はフランスのトイガンメーカーで、自社で生産工場を持たないファブレスメーカーという業態です。また「COLT」「FNH」MAUSER」社などの実銃メーカーのトイガン用ライセンスの独占使用権を数多く保有しています。「DESERT EAGLE」社のライセンスも保有しています。

Cybergun社のカタログ上のデザートイーグル(L6モデルと50AEモデル)のページにはパートナーシップ企業として台湾のWE社のロゴが入っているので、製造自体はWE社に行わせていると思われます。

また、同カタログ内のデザートイーグルのスペックを見ると50AEモデルの重量が900gと、L6モデルに比べて400gも軽くなっているので、50AEモデルは全世界的にスライドやフレーム等の主要パーツが樹脂製で作られていると思われます。

A.W.(ARMORER WORKS)社も台湾のメーカーで、WE社製エアガンのカスタム製品等をを販売しています。WE社との資本関係は分かりませんが、過去にはWE社のフルメタル製エアガンの外装を樹脂製にした日本向けの製品を製造していることから、深い関係にあるようです。

デザートイーグル樹脂モデルの生産もA.W.社が行って(孫請け?)いると考えられます。

実銃についての簡単な説明

デザート イーグルはアメリカのマグナム・リサーチ(M.R.I.)社がプロトタイプを開発し、イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(I.M.I.)社に開発依頼したしたガス・オペレーション式のマグナムオートです。

1991年に市販オート用カートリッジの中で最強のパワーを誇る.50AE(アクション・エキスプレス)弾が発表され、翌92年にデザート イーグル.50AE マークⅦが発売されます。

96年頃から生産をアメリカ国内のサコー・インダストリー社に移し、マークⅦの.50AEをベースとしたマークⅩⅨシリーズにモデルチェンジします。これによりバレル、マガジンなどを交換するだけで全口径を一つの銃で撃つことが可能になりました。

2009年からマグナム・リサーチ(M.R.I.)社の自社工場に生産が移り、現在まで続いています。最新のマークⅩⅨは、バレル上にウィーバーレイル、ダストカバー部にピカティニーレイルを備え、マズルブレーキを備えたモデルや5inchバレルのモデルが登場しています。

A.W. Cybergun デザート イーグル .50AE GBBについて

A.W. Cybergun デザート イーグル .50AE GBBが発売されたのは、2020年11月末。好評だったようで2021年直ぐに次のロットが入荷されました。価格の安さと、スライドのフルストローク作動が売りでした。主要パーツが樹脂製なところも日本国内市場に適しています。

パッケージはN式と呼ばれる一枚紙から組み立てるタイプ。海外メーカーに多く使われてい流刑式ですね。

デザインはイエローベースに「DESERT EAGLE」の文字とロゴが大きく使われています。トイガンのライセンスを持っているCybergun社のトイガンならではです。

モデル名などの表記は側面等のシールにプリントしてあるだけというシンプルなもの。輸入代理店は海外メーカーの製品を数多く輸入しているUFC社です。

パッケージ内は再生紙を使った緩衝材に本体+マガジンとBB弾ローダー、取説が入っているだけのシンプルなもの。発泡スチロール製の内箱が主流の国産メーカーよりもエコ対応が出来ています(好みの問題はありますけど)。

取説はA5サイズの3つ折り仕様。内容は操作説明のみで、分解図やパーツ表は無し。海外では分解やカスタムは個人でやらないんですね。玩具としての割り切りがあるのかも。ヨーロッパのメーカーらしく文字は英語とフランス語、スペイン語で書かれています。

次にデザートイーグル 50AE本体を見ていきます

スライド左側刻印はモデル名の「Ⓡ DESERT EAGLE PISTOL」と生産者・所在地「MAGNUM RESEARCH INC. PILLAGER MN USA」が入っています。生産者所在地が「PILLAGER MN(ミネソタ州ピラガー)」になっているので、2009年以降の自社生産になってからのモデルを再現しているようです。

バレルに「.50AE」の口径表示が入っているのは各種口径を同一フレームを撃てるようにしたマークⅩⅨモデルの特徴です。

刻印自体は正確なんですけど、書体が角張って太すぎるので実銃のイメージとは大きく異なっています。こういう点は日本のモデルガンの方が細かく気を遣っています。

右側スライド刻印は生産者の「MAGNUM RESERCH INC.」の刻印と本社住所「MPLS MN USA(ミネソタ州ミネアポリス)」が入っています。こちらの書体も実銃とは似ていません。

右側フレームグリップ上には11桁のシリアルNOが入っています(一部画像を消しています)。生産年月日(2020年10月)+5桁の通しNOのようですが、確かではありません。2ndロットのモデルも調べてみないと。

グリップ中央には、デザートイーグルの鷲のロゴマークが入っています。このロゴマークはマグナムリサーチ社のロゴマークとしても使用されています。

マガジンキャッチ右側のスクリューは、実銃通りマイナスネジ。ハドソンのモデルガンがプラスネジだった印象が強いので、必要以上に安心してしまいます。

フレーム下部には、うっすらとパーティングラインが残っています。特にラインを消す処理はして無さそうですけど、最近の金型技術が優秀なのか、殆ど目立ちません。左右の段差も無いみたいなので、気になる場合は自分で消すのも簡単そうです。

グリップ下側を見ていくと、グリップの後端に穴が開いています。この穴はグリップ固定用のリテイナーピンを押し込むためのもの。実銃同様のグリップ固定方式を再現したのはトイガンでは初です。

マズルにはうっすらとライフリングが入っています。実銃はポリゴナルライフリングだから、マズル付近は波状の模様になるはずが、これは普通のライフリングをモデルアップしてますね。マズル径が大きいので気になりますが、日本以外はこんな所気にしないんでしょうね。フロントサイトは金属製の別パーツで、エッジもしっかり立っているので良い感じです。

セフティレバーは.50AEモデルが発売されたときに新規で作られた指掛け部分が大きくなったタイプ。金属製でクリックもありますけど動きが凄く軽くて操作しやすいです。

リアサイトやスライドストップレバーも、しっかり金属製です。実射に関係あるパーツにはコストダウンをしていないのは好感が持てます。

ダミーのファイアリングピンは、別パーツの上にSPが入った本格的なもの。ブリーチ後部はもっとも目に入る部分なので、コストをかけてリアルに仕上げてくれるのは嬉しいですね。

スライドを引くとブリーチ前面には実銃のボルト形状を模したローディングノズルが現れます。構造的にも実銃と異なる部分ですけど、雰囲気は良く似せています。

上:マルイ製 デザートイーグル ライトニングホーク、下:A.W.Cybergun デザートイーグル.50AE

A.W.Cybergun製デザートイーグル.50AEの特徴でもあるスライドのフルストロークを、マルイ製と比較してみました。エジェクションポート部分を比較すると、違いが分かると思います。

ストロークの違いは2cm弱程度ですが、ローディングノズルが完全にブリーチ内に引っ込むのでサイズ以上にスライド後退時の迫力が増しています。このストロークの差が、ブローバックの反動にどう影響しているか楽しみです。

このローディングノズルの唯一の欠点は、スライドオープン時にノズルがブリーチ内に引っ込まないことが再三発生することです。BB弾の発射には問題はありませんが、エジェクションポートが広い分ノズルの丸出しが目立つので、ホント残念です。

スライドオープンした状態で、バレル側を見るとHOP調整用のイモネジが付いているのが分かります。インナーバレル周辺の凹みは、実銃に似せたローディングノズルのロッキング部分が入る溝です。

マガジンリップとインナーバレルの位置が近いので、装弾不良が起きにくい設計となっています。

マガジン無しの本体重量は約690gと大柄な割には軽量です。スライドユニットの重量は本体の1/4程度の約170gとこちらも軽量なのでGBBの性能は期待できそうです。マガジン単体はサイズが大きいため約376gもあり、組み合わせると1,066gになり、それほど軽くは感じません。

マガジンは最近のGBBには珍しくBB弾用のスリットが外部に露出しないタイプなので、リアルさは抜群。マガジンの再現性も高く、刻印や細部の造形も実銃同様で、かなりリアルです。

BB弾の装弾は、付属のタナカタイプのマガジンローダーを使用して行います。アタッチメントはWE製GBB用と同じなので、アタッチメントを流用すれば他社製のBB弾ローダーも利用可能です。1マガジンに25発装弾できます。

外見のリアルさを追求したマガジンはBB弾の給弾自体はローダーが無いと行えず、最近のGBBに慣れていると不便に感じます

簡単に分解して内部を見てみます

分解はフレーム左側にあるテイクダウンレバーを回すだけで、通常分解は可能です。内部に金属フレームが無いのでスライドからバレルを外すのもスムーズに行えます。

グリップの分解は実銃通り。最初にグリップ下部にある穴から固定用リテイナーピンを押し込みます。次にグリップ下側を上に捻るように後方に引っ張ります。

グリップ内側の固定用突起がフレームに引っかかるので、下部〜上部と広げながらグリップを後方へ抜き出します。

グリップ内側前部には4個の固定用突起があり、この突起とリテイナーピンがフレームに嵌まって、グリップを固定しています。実銃では大口径マグナムの.50AEを撃った強烈な反動がフレームからこの突起部分に直接加わるので、必要以上に頑丈そうに作られていると思われます。

このグリップの構造は実銃と同じで装着方法を含め、トイガンでは初めて再現されました。さすが正式ライセンス品ですね。

グリップについて、もう一つ。このグリップは良く見ると接着面がありません。どうやら一体成形で作られているようです。実銃の反動を考えると、接着で作られているとは思えず(写真などでも接着面が確認できません)、グリップ自体もリアルに再現されているようです。

フレームはベースとなったWE製デザートイーグルがメタルフレームだったので、ウェイトを稼ぐような金属シャーシは使用されていません。その分形状はリアルになっています。銀色のトリガーバーの薄い感じも実銃通り。

トリガーアッセンブリーは分解しませんでしたが、実銃にあるトリガーの重さを調整するアジャストメントスクリューは、残念ながら再現されていません。

スライド裏側のブリーチ部分を見ると、シリンダーサイズはかなり大きそうです。ブリーチの固定はネジによるものになっています。スライドストップノッチの部分にはノッチ欠け防止策として金属ブロックがインサートされています。

樹脂フレームよりも先に、金属ブロックがスライドストップレバーに当たるような構造にになっています。

シリンダーストロークは約33mmとかなり大きめ。快調なブローバック作動と、スライドのフルストローク作動のために必要だったのでしょう。ボディが大きいとGBBの設計には有利なことが分かります。

バレルとスライド前部も実銃を上手く再現しています。機能はありませんが実銃のピストン形状もしっかり再現されています。

リコイルSPユニットを固定するガイドと、ガイドが入るスライドの穴が中心よりも右側に再現されているのも実銃と同じ。もっとも実銃では余分なガスが吹き出す穴にガイドを固定しているので、スライドの穴自体の形状は異なっています。

リコイルSPは実銃のように2重スプリングになってはいませんが、しなやかでバランスの取れた強さになっています。ユニットの精度が高いためか、組込時に開いたりしないので組立が楽です。

実射についての簡単なコメント

室温23℃、東京マルイ製0.2gBB弾を使って室内で試射してみました。海外製GBBにしては珍しく、1マガジン装弾数25発をノートラブルで撃ちきることが出来ました。毎回きちんと最終弾発射後にホールドオープンするのも驚きです。恐らく樹脂フレーム化したときに低圧ガスで作動するように全体バランスを調整しているのだと思われます。

本体が樹脂製で、大柄な割に軽いので反動には期待していませんでしたが、撃ってみると想像以上の反動に驚きました。軽いスライドによる作動スピードの速さと、フルストローク作動によるものだと思われます。競合メーカーの「パッカ〜ン」という軽い作動音では無く、くぐもった低い作動音なのも魅力です。

海外製品で気になる初速は75m/s前後でバラツキも少なく、規制値内に収まっています。室内のみの試射なのでHOPの状態は分かりませんが、弾道はフラットで素直な感じなので集弾性も期待できそうです。

パッケージ裏に貼られている10発の初速表と比べても、平均して大幅な乖離はありません。一応当てになる数値なんですね。この初速表は個々のモデルの輸入時に税関で必要とされているものなので、個人輸入する場合なども必要になります。

A.W.Cybergun デザートイーグル.50AE試射動画

最後に(サマリー)

A.W.Cybergun デザートイーグル.50AEはデザートイーグルの正式ライセンスを受けているだけあって、実銃の再現度が非常に高いモデルとなっています。特にGBBでありながらトイガンとして初めて再現された実銃と同じグリップの構造や、外見を重視したレイルの無いマガジン等、モデルガン並みにリアルさが追求されています。

さらに外見の再現度以外にもGBBとしての性能も非常に高く、低圧のフロンガスでも快調に作動するように調整されているのも魅力です。メカ的にはオーソドックスな設計でですが、未だに国産モデルをベースとした設計が多い海外製品でありながら、パーツの互換性の無いオリジナルの設計であることも高く評価できます。

デザートイーグルのもっとも新しいモデルでありながら、価格も競合する国産モデルと同じで、高いコストパフォーマンスを感じます。気になるのはアフターサービス面と補修パーツの入手のし易さですけれど、こればかりはCybergun社の正規代理店か子会社が直接日本で販売を始めない限りは、国産メーカーに太刀打ちできないと思います。

それを差し引いても、デザートイーグル.50AEのGBBとしては最高レベルの製品だと思います。

● A.W.Cybergun デザートイーグル.50AE・・・・・・・・15,800円(税抜き)
● A.W.Cybergun デザートイーグル.50AE マガジン・・・・ 3,200円(税抜き)

参考資料

・月刊GUN誌 1993年1月号 (デザート イーグル .50AE by Turk)

・月刊GUN誌 1995年2月号 (デザート イーグル Mk−Ⅶ by JACK)

・月刊GUN誌 2000年1月号 (デザート イーグル .50AE by Y.Akita)

・月刊GUN誌 2003年9月号 (デザート イーグル .50AE by Akira)

・月刊GUN誌 2010年12月号 (デザート イーグル .50AE by Turk)

・月刊 Gun Professionals 2021年3月号(AW CYBRGUN デザートイーグル.50AE くろがねゆう)

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