マルシン COP.357 シルバーABS(6mmカートリッジ仕様)ガスガン レビュー

オススメ, レビュー

実銃についての簡単な説明

COP.357はアメリカのCOP社が開発した4連発のデリンジャータイプの護身用ピストルで、4本バレル&チャンバーが集合したバレルブロックをポップアップ式にフレームと結合した形状で、トリガーメカはダブルアクションオンリー。トリガーを引くとストライカーが反時計方向に90度ずつ回転しフレームにある4本のファイアリングピンを順番に撃つことでそれぞれのバレルにある弾薬を発射します。

1980年代初期に生産され80年代末には生産は中止された古めの銃で、COP社も既に解散しています。COPは「Compact Off-duty Police」の略で、非番警察官用の護身銃的な意味合いと言われています。

このようなある意味失敗した銃がトイガン化された理由は映画「ブレードランナー」や「マトリックス リローデッド」等のSF映画や浦沢直樹氏の「MONSTER」などでもに使用されたことで、それなりの知名度があるからだと思われます。

マルシン COP.357について

マルシン COP.357が最初に発売されたのは2005年辺りだと思われますが、当初はカートレスの8mmBB弾仕様のガスガンとして発売されました。後に6mmBB弾仕様やオリジナルの他にロングバレルタイプも加わりました。仕上げも実銃のステンレスに似せたシルバーメッキタイプに、HWブラックタイプ等が作られました。

2019年に2月末〜3月に6mmBB弾を使用するカートリッジタイプとして再生産されたのが、今回紹介するモデルです。

従来のノーマル&ロングバレルの2タイプに、ABSシルバーメッキ、ABSディープブラックメッキ、ABSマットブラック、HWブラックの4仕上げのバリエーションで展開されています。

マルシン COP.357 シルバーABS(6mmカートリッジ仕様)について

6mmカートリッジ仕様になって従来の再生紙風パッケージから、コート紙を使った最近のマルシン製品のパッケージデザインに準じたものに変わっています。

パープル地に実銃の製造会社COP社のロゴとマルシンロゴが入ったシンプルなデザインは、高級感が増して好感が持てます。下箱の緩衝材も厚紙の積層になっています。

バレル&フレームの樹脂パーツとトリガー等の金属パーツが同じ色調のシルバーメッキで仕上げられているので、一体感があります。グリップスクリューもメッキパーツになっているのが良いですね。

最近のトイガンは歩留まりの悪さからメッキ製品が敬遠される傾向があるだけに、綺麗なメッキ仕上げの製品を提供してくれる姿勢には好感が持てます。

フレーム左側の刻印はCOP社のロゴマークと、「COP INC, TORRANCE, CA. U.S.A」製造者名と製造場所が実銃通りに入っています。書体は若干違うようですが、違和感の無い仕上がりです。

バレル左側の刻印は「CAL.38SP/357 MAG」と、これも実銃通り使用弾薬表示になっています。マルシンは実銃の写真と図面からモデルアップを行ったようなので、バレル全体が実銃よりも角張っています。

実銃は個々のバレルにRが付いていているので、マルシンほど四角いイメージがありません。

今回のモデルで気になる点は、インナーバレルを圧入した関係なのか、インナーバレルの境目付近が表側にに盛り上がってしまっていること。特に左側が酷くメッキが綺麗なだけに余計目立ちます。

HWモデルだったら平面出しをすれば解決するレベルですけど、メッキモデルだと修正が難しいだけに気を遣って欲しかった部分です。店頭で比較したモデルには、全て同じような症状が出ていたので所持固体だけの問題では無さそうです。

マズル部分は、各銃口にライフリングが刻まれています。本来の口径に6mmBB弾用のインナーバレルが覗いているので、段差がはっきり見えているのも残念なところ。

インナーバレルの長さをできるだけ長くするには仕方なかったんでしょうね。マズル部分の平面の下処理が汚いのもマイナスポイント。メッキが綺麗なので、凸凹しているのが余計目立っています。

上面から見ると、357口径のバレルが2本並んでいるだけあって、護身用ピストルとは思えない幅があります。

グロックのスライド幅と変わらない厚みなので、サイズの割にはコンシールド性が低いのがよく分かります。このサイズなら他に選ぶモデルがいくらでもありそうです。

バレルラッチ部は製造時期によってセレーションのあるタイプと無いタイプがあったようです。

グリップ左右には実銃には無い切り欠きがあります。グリップ右側には再販前には独自のセーフティレバーがあったので、その名残だと思いますが左側の切り欠きの意味は不明です。

トリガーストロークは かなり長めでフレームギリギリまでトリガーを引かないとBB弾が発射できないので、正直撃ちやすくはありません。

グリップを外すとグリップ内はほぼ金属製のガスタンクが占めています。フレーム左側から止められている構造で、グリップスクリューのネジ穴はガスタンクに付けられています。

フレーム右側には、独自セフティの名残の穴や凸部がそのまま残っています。組合が変わったのでセフティを付ける必要がなくなり、最も簡単にレバーだけを省略したって事なんでしょうね。

バレルラッチを操作すると、バレル後部が跳ね上がってカートリッジのお尻が顔を出します。バレルとフレームのヒンジ部にSPが入っているので、実銃以上の角度で跳ね上がるのが、結構楽しかったりします。

カート後部のゴムパッキンはフレームとのガスルートパッキンなので、ここにBB弾を入れても発射は出来ません。

バレルが跳ね上がると、自動的にエジェクターが数ミリほどせり出しますが、この程度でも実銃では効果があるんでしょうかね。トイガンのカートは自重で抜き出せるので、使用に関しては全く問題ない部分です。

上:COP357用6mm仕様カートリッジ、下:357MAGダミーカート

カートリッジは、ほぼリアルサイズのアルミ製。BB弾はカート前方にはめ込むので、連射する際は毎回カートをエジェクトする必要があります。

エアガンの機能性とは逆行しますが、カートの装填・排莢が楽しむための仕様です。撃つだけでは無く、発射までのプロセスを楽しむって事ですね。

チャンバー部ダミーカートを入れると、ピッタリ収まります。リアルサイズのカート式のガスガンだと、このようなモデルガン的な遊びが出来るのも嬉しいですね。

フレームのブリーチ部分にはガスの放出口が各バレルごとに4箇所開けられています。内部のロータリーノズルによって、トリガーを引く度に実際にガスが出る放出口が反時計回りに回転する仕組みです。

ロータリーノズルの赤いマークが覗いているところが、次に発射される位置になっています。

実射についての簡単なコメント

長めのトリガーストロークとバルブをたたくトリガー位置が奥過ぎるので、精密射撃には向きません。カートリッジ式でバレルが4本それぞれ異なるので、集弾性もあまり良くなく、5mで直径30cmにまとまる程度でしょう。

短いバレルにもかかわらず弾道自体は素直で勢いがあります。固定HOPもついているので飛距離だけなら結構行きそうです。

気になる初速はバレルごとにバラツキはありますが、0.2gBB弾使用で50m/s前後でした。短いバレルで室温22℃での数値としては立派なものだと思います。

最後に(サマリー)

最近のマルシン製品は、過去製品の一部手直ししただけの仕上げの低下した再生産が続いていたので、今回のCOP,357もカート仕様にならなければ触手が動かなかったと思っています。

肝心のカート仕様に関しては、リアルサイズカートになったことでBB弾発射前のプロセスが楽しめるようになり、モデルガン的な側面が強化された楽しいガスガンになっています。

反面危惧していた仕上げの悪さは予想通り随所に見受けられ、折角の綺麗なシルバーメッキによって余計アラが目立つ結果になっています。

金型が古くなっているので仕方の無い部分もあるのかもしれませんが、バリエーションにメッキ仕上げを増やしている以上、もう少し配慮が必要だと思います。

実射性能はガスブローバックモデルに比べて格段に良いので、仕上げに配慮して上手くカート仕様のガスガンを育てれば、固定ファンが付くと思うのですが。

・マルシン製COP.357(ノーマルB・ABSシルバー)・・希望小売価格 16,800円(税抜き)

・マルシン製COP.357(ロングB・ABSシルバー)・・・希望小売価格 17,800円(税抜き)

・マルシン製COP.357(ノーマルB・HW BK)・・・・希望小売価格 16,800円(税抜き)

・マルシン製COP.357(ノーマルB・ABSディープBK) 希望小売価格 17,800円(税抜き)

参考資料

・月刊GUN 2006年5月号