M16A2+SSAR15(フルオート デバイス)実射
(グアム ワールドガン 実射編 vol,3)

動画

今回グアムの「ワールドガン」屋外射撃場で3番目に撃ったのがM16A2タイプのカービンモデルにSSAR15ストック(フルオート デバイス)を取り付けた疑似フルオートモデル。

SSAR15ストックは以前GUN誌にも取りあげられていましたが、セミオートの銃をフルオートのような高速連続射撃を可能にするデバイスということで、合法なパーツなんだそうです。ようは「銃本体にフルオートシアーや、それに準ずる機能を持たせたパーツを取り付ける訳ではない」という解釈みたいです。

合法アクセサリーということで「バンプストック」とか「バンプファイア」という通称で、M4系やAK用として、複数メーカーから発売されているようです。

SSAR15によるフルオート(セミオートの高速連射)の作動を簡単に説明すると

(1)SSAR15ストックをM16に取り付けるとストックとM16本体の間が15mm程度前後に動くようになります(画像内1)。

(2)ストックのトリガー左側にはトリガーフィンガーを固定するレストがあり、底に指をかけることで指は画像の白丸の位置でストックと共に固定されます。

(3)トリガーを引く代わりに左手でハンドガードを前方に押し出すとフレームと共にトリガーも前進し、ストックに固定されたトリガーフィンガーに当たり発射します。

(4)発射の反動でM16本体は15mm程度ストック側に後退し、トリガーはトリガーフィンガーから離れハンマーをコックします(画像内2)。

(5)発射の反動が吸収されると左手でハンドガードを前方に押す力が勝り(3)の作動が始まります。

(6)以降左手でハンドガードを前方に押す力を緩めない限り(3)(4)(5)の作動を繰り返して高速連続射撃が行われます。

SSAR15

実際に撃ってみると普段銃を身体側に引きつけて撃つのに対し、左手で前方に押して発射する動きに慣れないのと、フルオート(セミの高速連射)の反動でどうしても4〜5発のバーストショットになってしまいました。

それでもフルオートでよく言われる銃口が右上方に跳ね上げられる反動というものを体感することができました。反動自体を押さえ込むのは難しかったですけれど、223remの反動であれば練習次第で押さえ込むことも可能に思えました。

今までセミで何度も撃ってコントロールし易い銃だと思っていたM16系ですが、フルオート(セミの高速連射)で撃つと印象が変わりました。思っていた以上にパワフルな軍用銃だということが実感できました。

M16A2タイプ+SSAR15(フルオート デバイス)のフルオート実射はこちら

 参考:月刊GUN2011年11月号