WA コルト ニュー・エージェント ガンブラックver. レビュー

オススメ, レビュー

実銃についての簡単な説明

コルト ニュー・エージェントは再建中のコルトから2007年に発売されたサブ・コンパクトオートで、1996年に発売された コルトディフェンダーがベースになっています。

ニュー・エージェントの名称は、1955年に発売されたアルミ製Dフレームのコルト コブラのグリップをコンシールド用に短縮したコルト エージェントから引き継いでいるようです(因みに、コルト エージェントは1973年に発売されたバレルシュラウド付きの2代目が86年に生産中止になった後は、後継モデルがありません)。

ニュー・エージェントの特徴はコンシールド性とスナッグフリーを重視した「トレンチシステム」と呼ばれるサイトデザインで、従来型のサイトを廃してスライド上の溝(トレンチ)だけで、サイティングするものです。

大変アバウトなサイトに思えますが、護身用のブローニングM1910やモーゼルHScのサイトが、溝の中に申し訳程度の小さなサイトを付けただけのデザインだったことを考えると、近距離で使用する限りは問題無さそうな気がします。

それよりも緊急時におけるスナッグフリーを突き詰めたデザイン(サイトによる引っかかりが皆無)を評価すべきでしょうね。

ニューエージェントは、ディフェンダー等と同じシングルアクションのモデルとは別に新型フレームのダブルアクションモデルもあったようですが、2020年時点では両者ともコルト社のHPには未掲載。既に生産中止になっていると思われます。

WA コルト・ニューエージェントについて

WAがコルト ニュー・エージェントをモデルアップしたのは2012年10月頃。バリエモデルとは言え、比較的早いモデルアップです。

当時の仕上げはHW樹脂のマットブラック塗装、金属グリップとの組み合わせでした。その後スポット的に再生産が続いていますが、その度にカーボンブラックHW、ガンブルー、リアルスチールなどの異なる仕上げが生まれています。

後加工によるスライドの製作手法や彫刻機を使った刻印等は、初期モデルから現在まで継承されていて、カスタムモデル並のクオリティを維持しています。

唯一実銃と異なっているのは、バレル&スライドが3inchでは無く3.5inch仕様になっているところ。これはWAがモデルアップした3inchのセミコンパクトモデル全てに当てはまります。

3inchにすると上手く作動させられないからとか、単純にコスト削減のためとか言われていますが真相は不明です。




WA コルト・ニューエージェント ガンブラックver.について

パッケージは2015年頃から使われているWAロゴとオープンサイトデザインを組み合わせたマークの入ったもの。モデルによっては旧パッケージが長く使われているものもあるようです。

パッケージ内には取説、「マガジンの注意書き」、「マグナブローバック超入門」の小冊子「限定生産品の注意書き」、予備BB弾が付属します。

今回気になったのが「マガジンの注意書き」と「マグナブローバック超入門」で、それぞれ新規WAユーザーやエアガン初心者向けの親切な書き方になっています。どこのメーカーも新規客の取り込みは重要なんですね。

反面、取説は相変わらずのガバメントベースのもので、当然パーツ表もガバメントのもの。「限定生産品の注意書き」があるので、パーツ注文ができないことは分かるようにはなっていますが、初心者には分かりにくい作りで全体的な整合性がない感じがします。

左側スライドの刻印はランパント コルトマークに挟まれて「COLT NEW AGENT」のモデル名と「SERIES 90」のシリーズ名が刻印機でシャープに入れられています。

スライド前方のカットも機械加工で、シャープなエッジと綺麗な平面で独特の形状を作り出しています。

本来3inch長のスライドデザインを、スライド先端からランパントコルトの刻印前ぐらいまでの間で上手くデフォルメして、3.5inchスライドとしてモデルアップしています。

実銃と比較すれば長さの違いが分かりますが、デザイン的に気にならないレベルに仕上げているのは流石です。

スライドのセレーションは後加工ですけど、加工跡を強調してないので不自然さはありません。セフティレバーは何故かM1911A1タイプ。コルトが何故このセフティ形状を選んだかは不明ですけど、エアガン的には操作しやすいセフティです。

実銃同様、ハンマーはオーオーバルタイプでグリップセフティはライブで、OFFSERSタイプのものが使用されています。全て既存パーツで対応できている事自体が凄いことです。

ハンマーがコッキングされた状態から、ハンマーを指で押さえながらトリガーを引くと、実銃同様に手動でハンマーダウンが行えます。S.C.W.以降に備わったトランスファー ハンマーシステムによるものですが、ガスガンでデコッキングレバーを使わずに、この操作ができるのはWAのS.C.W.のみです。

グリップはパッカーウッドと称する、接着剤をしみこませた板状の木材積層&圧着加工したものが使われています。木材に比べて曲げに強く、耐水性が高いのがメリットとの事ですが肝心のチェッカリングが甘いので、残念ながら手触り的にはプラグリップと大差ありません。

フロントストラップ部には滑り止めのセレーションが縦に入れられています。トリガーガード付け根のハイグリップ加工も実銃以上にハッキリと再現されています。どちらも機械加工ならではのシャープさです。

ニュー・エージェント最大の特徴のトレンチシステムサイトは、スライド上部に刻まれたただの溝。エッジがしっかり立っているので、デザイン的にスライドを引き締める効果もあるようです。

チャンバー部の刻印は口径表示の「COLT 45 AUTO」だけですが、サイズの割にくっきりしているので、良いアクセントになっています。

トレンチシステムのサイトで狙うと、こんな感じ。ラフなサイトであることは間違いありませんが、試射した感じだと5m以内で使用する分には全く問題無さそうでした。

スライド右側にはKWI両モデルを表す「LIGHT WEIGHT」の刻印が。フレームにはお馴染みの「COLT’S PT.F.A.MFG.CO.HARTFORD,CONN. U.S.A」の刻印と「GT02927」のシリアルNO(共通NO)が入れられています。

次に簡単に分解してみます

分解は一般的なガバメントモデル同様、マガジンを抜いてからスライドを少し引き、スライドの分解用ノッチにスライドキャッチレバーの突起を合わせて、スライドキャッチレバーを抜き取る所から始めます。

WA製品の場合は、スライドを引くとスライドキャッチレバーにバレルリンクのロックがかかる構造のため、素手ではレバーを抜くのが難しくなっているので一手間必要です。

まずチャンバー部に図のような治具を入れて、スライドキャッチレバーの突起とスライドのノッチを合わせて固定します。これで反対側からレバー軸を押せば良いわけですが、レバー軸の出っ張りが少ないのでレバーがフレームか浮いてから、指で引っ張って抜いていきます。

反対側からスライドキャッチレバーの軸をポンチなどで軽く叩いて、更に浮かせてから抜く方が簡単かもしれません。

スライドキャッチレバーが抜ければ、後は他のガバメントモデルと同様の手順で行えます。通常のメンテナンスを行うには、ここまでの分解で充分です。

スライドキャッチ用ノッチの内側にはノッチ削れ対策用の金属プレートが撃ち込まれています。金属プレートがノッチよりも僅かに突き出ているので、スライドキャッチレバーは金属プレートにのみかかるようになっています。

アウターバレルとチャンバーは金属製。バレルとチャンバーは別部品のはずですが、手持ちのモデルでは結合が硬くて分解できませんでした。このバレルユニットだけで約100gの重量を稼いでいます。

アウターバレルの根元の穴に見える銀色のパーツがバレルリンクで、スライドが引かれると前方に動いてスライドキャッチレバーの軸にある溝に食い込みます。

作動中に、スライドキャッチレバーが動かないようにする為の工夫だと思われますが、このメカのために、分解時にスライドキャッチレバーが抜きにくくなっています。

リコイルSPガイドはスチール製で、細い部分の強度も充分に確保してあります。

実銃ではこのガイドは2重になっていて、太い部分にもSPが入っている構造。リコイルSPによって太い部分が押し縮められる事によって2本のSPでリコイルを吸収する仕組みのようです。

このパーツも過去の3inchモデル(WAディフェンダー等)に使われた共用パーツです。

パッカーウッドグリップの裏側は、本当の木材のように見えます。アンビセフティ用の切り欠きはありません。

マガジンはサブコンパクト用の汎用マガジンのブラック仕上げで、装弾数は19発。室温22°以上ならフル装弾で問題なく撃ち切ることが可能です。以前と異なり信頼性も高く、仕上げが異なる他のサブコンパクトモデルのマガジンとも共用できるのは便利。

専用のアダプターが無いとローダーが使いにくいのが難点ですけど、これはWAで販売している専用ローダーを使えば、おそらく問題ないのでしょう。




試射後の簡単なコメント

室温24℃、東京マルイ0.2gBB弾を使用して室内で試射してみました。トレンチシステムのサイトは暗い室内だと正直狙い辛く、3mの距離で5cm位にまとめるのが精一杯な感じです(筆者が老眼ということもありますが)。それでも5mで10cm程度にはまとまるので、元々の集弾性は悪くないようです。

反動自体は、スライドの重量で反動を稼ぐタイプのブローバックなので、鋭いと言うよりも重たさを感じますが、作動自体はキビキビしたものです。

既に充分プルーフされたメカなので、作動自体は非常に安定していて、最終弾発射後にはスライドはきちんとホールドオープンします。

初速は63m/s前後で、マガジン容量が少ない分、連射すると最終弾は初速の低下が目立ちます。

試射動画は、後ほどUPする予定です。

最後に(サマリー)

WAの製品は久しぶりでしたが表面仕上げの良さや後加工の多さ等、カスタムモデルガンメーカーの伝統を感じることができました。

後加工の多さは、新規の金型を使わずにバリエーション展開をせざるを得ない事の裏返しでもあるので一概に褒めるべきでは無いかもしれませんが、他メーカーの製品との違いが明確になっているのは確かです。

メカ的にはマグナブローバックは完成されていますが、新たに加えるとするならKSCのリアルライブオペレーションのような、スライドを引かないと初弾を発射できなくなるような機能が欲しいですね。

特にガバメント系は、手動でハンマーが落とせるトランスファー ハンマーシステムと組み合わせることで、よりリアルな操作性が再現できると思います。

以前よりも小ロット生産になってきているので、再生産ごとに価格が上がっていたり、仕上げのバリエーション違いが増えているのも気になります。個人的にはそれよりも、セフティ等のパーツを既存のもの流用し過ぎて、リアルさが犠牲になったモデルが作られるようになってきている事の方が気になりますね。

唯一の高級ガスガンメーカーとして、WAにはいつまでもリアルさに拘ったエアガンを作り続けてほしいものです、

・WA コルト ニュー・エージェント ガンブラックver.・・・41,800円(税込)

参考資料

WA GUNNET(ニューエージェントのページ)
http://www.wa-gunnet.co.jp/product_info.php?products_id=1529

・月刊GUN Professsionals 2015年3月号




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