KSC AKS74U GBB レビュー
(2017.08.24 加筆)

レビュー

KSC AKS74Uについて

KSCから発売になったAKS74UはAKMの小口径化モデルであるAK74を切り詰めたショートカービンモデルで、金属製折りたたみストックと大型のフラッシュハイダーが特徴的な、近距離戦闘向きのアフガニスタン紛争でお馴染みのモデルです。

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どちらかと言えばAK74シリーズはノーマルモデルよりも、クリンコフの名称の本モデルが知名度も高いし、取り回しやすさの点でも優位なことから、こちらのほうが人気があるように思えます。

また、KSCがモデルアップしたのは、フレーム左側にスコープマウントベースが取り付けられているので「AKS74UN」が正しいと思われますが、前作のAK74Mに対して木製ハンドガード装備の初期タイプをモデルアップしているので、敢えてN表示をしなかったようにも思われます。

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ちなみにこのスコープマウントベースですが、マルイ製のAK74用スコープマウントが無加工で取り付けられます。実銃規格化かどうかは不明ですが、こういう規格統一は便利で好感が持てますね。

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フロント周りはAK74の特徴でもある垂直になったガスバイパスがきちんと再現されています。ガス拡散室を内蔵し大型フラッシュハイダーも良い感じです。

残念なのがフォアエンドで、プラに木目プリントされたものが付いています。ここはニスでテカテカなチープ感のある木製にして欲しかったところです。そんなに良い木材を使うわけでもないのに、そんなにコストアップになるんでしょうか。オプションか、サードパーティー製に期待したいところです。

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折りたたみストックは実銃のようにスチールプレスではなく、アルミ合金?のようです。強度的に問題は無さそうですが、フレームのアルミ合金と同様マットブラックなので、少々イメージが異なります。ストックの折り畳み・伸長はレシーバー後部のボタンを押して行いますが、伸長時にストックのガタがほとんどないのは流石です。

ちなみにグリップは想像以上に細いです。モーター入りのマルイ製はともかくハドソンのAK47よりも薄くて細いのには驚きました。その割りに握り難い感じはありません。変なフィンガーチャンネルを付けるより,余程手にフィットします。

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フレーム右側にはAK47から継続されたデザインのセフティ&セレクターレバーが付いています。スチールの弾性を使ってセレクト位置をロックするシンプルメカなので、操作すると確実にフレームに傷を付けるのがトイガン的には欠点ですね。

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セフティをオンにすると、コッキングハンドルの溝をセフティがカバーする合理的な設計が見て取れますが、半面セフティのクリックが弱くで、中間にあるセミオート位置で止めようとすると必ずと言って良いほどオーバーランします。

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リアサイトは近・中距離用の2段切り替え。銃身を切り詰めているのでこんなところでしょう。ガードがあるので思ったよりもサイティングし易い感じです。

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レシーバーカバーはリアサイト前部を支点に上方に開きます。開けるとボルトとリコイルスプリングが露出しますが、レシーバーカバー自体はカバーとしての機能しかないので、このままの状態で発射可能です。これは実銃も同じです。

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アルミ合金のレシーバーなので若干肉厚はありますが、それでもレシーバー内はスカスカで余裕があります。この辺りの設計思想がが西側ライフルと最も異なるところでしょう。あまり意味はありませんが、この状態でもブローバック作動するのは驚きです。

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マガジンは空撃ちモードを搭載しているので、室内で遊ぶお座敷シューター向きです。最もAKシリーズにはボルトストップは搭載されてないはずなので空撃ちモードのみが本来の姿のはずです。

KSC GBBシリーズに共通する課題ですけれど、マガジンの重量が重すぎるます。特にAK74シリーズはマガジンサイズも大きいので重量も半端じゃありません。マガジンを複数持つのは辛過ぎます。

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国産GBBだけあって、今の季節の作動はほぼ完璧です。マガジンへのガスの注入量さえ問題無ければフルで1マガジン撃ち尽くせます。マガジンが高価で重いのが難点ですが、複数揃えるのがベストですね。

AKS74Uはトイガンとして気に入っていますが、グリップする右手を離して、マガジン交換・コッキングをするのがどうにも不得手です。グリップを握ったまま素早く操作するのか、左手で構えたまま利き手で確実に操作するのかの違いがデザインに現れているんですね。慣れの問題かもしれませんが、個人的には操作性が良いとは思えません。

試射後の簡単なコメント

(2017.08.24.加筆)

KSC AKS74Uの試射動画 Part1

箱出しで試射した当初はBB弾のジャムなどが発生しましたが、3マガジン目ぐらいでアタリが取れてくると、それ以降は全く問題無く作動するようになりました。国内のメーカー製だけあってフロンの低圧ガスでも1マガジンをフルで撃ち尽くすことも問題なし。フルストロークよりも作動を優先させた調整の結果ですね。

KSC AKS74Uの試射動画Part2

バレルとハイダーが短いので、AK74MのようにBB弾がハイダー内にぶつかるような事もありませんでした。試射では0.2gBB弾を使っていますが、0.25g弾を使用した方が集弾性は高くなります。

室内使用のみなので、HOPの性能は分かりませんが、弾道はフラットな印象です

aohate custom AKS74U 木製ハンドガード

(2017.08.24.加筆)

先にも述べましたが、KSC製 AKS74Uの残念なところがプラ製のハンドガード。木目プリント調の仕上げにはなっていますが、どう見ても木製には見えません。

KSCや他のサードパーティーからのオプション販売を待っていましたが、4年経っても発売の気配は無し。KSCのAK74シリーズのハンドガードは独自サイズなので、他社製のものを流用することもできませんでした。

最近になってようやく見つけたのが、「aohate custom web shop」というwebショップのオーダー形式の木製ハンドガードです。個人ショップのようで、オーダーから納品まで1ヶ月半程かかりましたが無事納品されました。

材質は強度とコストからケヤキ材を使用しているようですが、オイルステインの種類を選ぶことで、仕上げを変えることができます。今回は「ウォルナット」のツヤ在りし上げを選びました。

オーダーだけにポン付けで取付ができましたが、取付優先のサイズらしく多少のガタが出たのでプラ板を使って調整をしました。外見上の仕上がりはキズやヤスリ跡も無くキレイで申し分ないですね、。

フレームがアルミ製なのでマットな仕上がりですが、ツヤ有りのハンドガードが良いコントラストになっています。

やっぱり最新のAKシリーズは別にして、AKシリーズは木製ハンドガードで無いとダメですね。4年経って、ようやくイメージしていたAKS74Uに近づきました。

最近はメーカーがオプションで木製グリップ等を出すことが少なくなってきましたが、メーカーがサードパーティーを巻き込んで上手くアクセサリーの充実を図ってもらいたいものです。

aohate custom webショップのHPはこちら