グアム ワールドガン ショップ 実弾射撃 体験記 (2014/04/02)

動画

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グアムに実弾射撃場はタモンビーチ周辺に数多くありますが、殆どは22口径と38SPの銃中心の室内射撃場。メニューには44マグや223remが撃てるセットもありますが、各6〜10発程度。使用銃は決まっていて選べるとしても種類は少なく、料金も別料金の割高になります。

そのような室内射撃場では、銃の操作は基本インストラクターが行い、スライドを引いたりマガジンを交換したりはできません。銃自体もチェーンで半固定されてターゲット以外を向かないようになっています。一般観光客相手だから,このぐらいの安全策を講じるのは当然ですけどね。

最初の頃はそれで満足していても、そのうち好きな種類を撃ってみたくなったり、ある程度自由に撃ってみたくなります。そういう上級者(というか実弾射撃好き、Gun好き)向け射撃場が「WORLD GUN SHOP」(以下ワールドガン)ということになります。

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ご存じの方も多いと思いますが、ワールドガンは古くから(20年ぐらい前)から専門誌に広告を出している老舗射撃場で、屋外レンジと工場装弾の弾薬を使うことで有名です。敷居が高めなのは、屋外レンジがホテルのあるタモン湾付近から離れているために、所要時間が半日から一日かかることと、弾薬1セットが50発単位中心なので気軽に撃ちに行く感じでは無いことです。

反面日本に予約デスクがあり、事前予約やこちらの要望などの相談が、国内で日本語でできる簡便さを併せ持っています。今回「気軽に行けない」壁を乗り越えたのはこの予約デスクの存在が大きかったですね。ワールドガンは事前予約が前提なので、出国前に予約を済ませれば、あとはグアムに行って予約日を待つだけです。

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予約当日の朝9時、ホテルのエントランスの外側で待っていると、ワールドガンの送迎車が時間どおりに迎えにきてくれます。そのままホテル前の通りから、1本裏のマリンコードライブに入り海側に向かって進み,数分で脇道に入ると物々しい雰囲気のワールドガンのオフィスがあります(Kマートの裏ぐらいの感じ)。

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オフィス内はレンタル用の各種銃器がディスプレイされていて、まるで銃砲店か武器庫のようです。実際に会員向けの販売用実銃(グアムのワールドガンロッカーに保管が前提)もいくつか置いてありました。ディスプレイケースの裏はメンテナンススペースになっているようで、レンタル銃の状態の良さが窺えました。

オフィスでは、簡単なアンケート(適正とか免責に関する)に記入をし、当日使用する弾薬と使用銃をチョイスして申し込みます。基本は弾薬1セットに対して使用銃一丁を選ぶことになります(22LRは1セットに対して使用銃2丁)。弾薬1セットは50発前後あるので、1セットで銃2丁撃つ事もできそうですが、これは駄目なんだそうです(仲田社長にたしなめられました)。

主なセット価格は
・9mm×19 1セット(1箱・50発)=$190
・45ACP 1セット(1箱・50発)=$200
・223Rem 1セット(1箱・40発)=$200
・44mag 1セット(25発バラ ) =$200

他にも1人5セット以上購入すると1セット無料サービスがあったり、購入セット数に応じて無料弾薬サービスがあったりします。見学者やセット数に応じて射撃場利用料金(送迎料)がかかったりするので、少人数で一人当たりのセット数を多く撃つ程オトク感が増すシステムになっています(総額が許せば10セットにするのが一番割安に思えます)。
レンタル銃は200丁以上あるということで目移りしますが、事前にリストを調べておく方が良いでしょう。

・個人的に気になった銃をご紹介します

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↑人気のSIG226シリーズは素材・口径・サイズ違いのバリエーションが豊富に揃っていました。

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↑大戦中のMG34とMG42マシンガン。セミオートオンリーですが、超迫力です。

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↑大戦中のハンドガンのルガーP08やワルサーP38。日本人が気になる26年式、14年式、94式も揃っていました。

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↑同じ大戦中のモーゼルミリタリーはC96の他に、珍しい着脱式マガジンのM1930(画像下)があって驚きました。

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↑UZIカービン(説明によると45口径だそうです)。ストックのついたライフルはバレル長16インチ以上ないと許可されないことから、SMGタイプのセミオートモデルは全てこんなロングバレル。ちょっと悲しいスタイル。

今回は興奮していて、オフィスで予備のターゲットを購入するのを忘れましたが、ナンバープレート等のターゲットを購入することもできます。また、レンジの方にもトイレがありますが、日本の公衆トイレより確実にキレイでは無いので、こちらで借りることをお奨めします。

屋外射撃場はマリンコードライブを更に海側に進み、フィッシュアイ・マリンパークのすこし先を、山側に入ったところにあります(オフィスから15分程度)

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パブリックレンジの1レーンをワールドガン専用に使っているようで、他のレーンでは頻繁に銃声がしていました。この日は自分たちだけの貸し切り状態だったので、自分たちのペースでき楽に撃つことができました。

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今回オーダーした銃とサービスパックで付いてきた銃が並べられます。その中から好きなものを順番に一人ずつ撃っていくことになります。

銃の操作マニュアルは事前に日本語のプリントで渡されていて、車中で目を通しておくことになりますが、射撃前にインストラクターから操作法と合わせて取扱についての注意があるので、初めての日とでも問題無く射撃に入ることができると思います。

また、射撃中はインストラクターが必ず付いて、ジャムや操作ミズ等に瞬時に対応してくれてるので安全性はかなり高いと思います。

・今回撃った銃は以下の通り

レンタル銃

1,サベージ M64(スコープ付) 22LR(50発)
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2,ベレッタ ARX169 22LR(50発)
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3,H&K P7 9mm×19(50発)
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4,H&K P30 9mm×19(50発)
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5,KRISS Vector カービン 45ACP(50発)
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6,M16A2type+SSAR15 223NATO(40発)
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サービス銃

1,S&W M&P MP15−22P 22LR(10発)
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2,モスバーグ ブレイクアップ 12ゲージOO(5発)
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3,モーゼル98Kスポーター 7.92mm×57(5発)
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4,ツァスタバM85ライフル 7.62mm×39(10発)
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今回22LRの3丁以外(合計7丁)を撃ちました。緊張もあってかなり疲れたのは確かですが、欲を言えばもう少し撃ちたかったという感じです。手軽にと思いながらも、いざ撃ち始めると楽しくなってくるので、結局はヘビーな方向を向いちゃうんですね。

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マガジンに実弾を装弾したり、スライドストップをリリースしたりするのは新鮮な楽しみです。マガジンスプリングの強さはモデルガンでは味わえないし、スライド閉鎖時の金属音は経験したことの無い質感の音です。このような楽しい体験ができるのはグアムでは、ワールドガンしかないことを痛感しました。

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ターゲットは、貰ったマンターゲットや備え付けのボーリングピン等でしたが、マンターゲットは腕のせいで全面弾痕だらけになったので、後半はボーリングピン倒しに切り換えましたが、もっと楽しむためには自前のターゲットをふんだんに用意するべきですね。

今回のセット数は4セット。1人でもう1セット追加すればさらに1セット無料+サービスでスタームルガーのライフルが撃てたので、ちょっと中途半端なセット数でした。これは総予算の関係もあるし、今回実際に撃った弾数がそれでも約200発を考えると、正直微妙ところです。

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使用した弾薬のカートは日本への持込が禁止されているとのことなので諦めましたが、使用済みの弾箱は規制外なので、遠慮無く持って帰りました。今回初のワールドガンは自分的にかなり満足した反面、若干撃ち足りない気分が残りました。

やはりワールドガンの利用はグアム旅行のついでとしてではなく、ワールドガンで射撃をするためにグアムに行く位の気持ちではないと堪能しきれないようです。決して安い価格ではありませんが、日本からの距離と安全性、選べる銃器の豊富さを考えると他に選択肢が無いのですから、妥当と考えるべきなんでしょうね。

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